Film : クーリンチェ少年殺人事件
Q1 一言でいうと?
A 規格外。光と影の映画。
Q2 4時間は長かった?
A これが意外と長く感じなかった。それはこの映画が「物語」の映画ではないからだろう。例えばトマス・ピンチョン的な、色々進行しているんだけど詰まるところよくわからないといった感覚に近い。
大きな「物語」ではなく、魅力的な(断片的な)シーンの連続だからこそ見るのが苦痛にはならないのだ。映画とはそうあるべきなんだと思う。(何か壮大な物語を語ろうとする現代の思考とは真逆だが)
Q3 一番好きなシーンは?
A まさしく光と闇を象徴するアジトの襲撃シーンか。最初の体育館でのバスケットボールシーンのショットもすごい。暗闇からボールが返って来るシーン。電球が割れる/銃が暴発されるショット。
Q4 似ている作品は?
映画としての出来/格を抜きにすれば、
『インヒアレント・ヴァイス』『3つ数えろ』『ロング・グッドバイ』『パッチギ』
雑記・キーワード
・道具(闇を照らす懐中電灯、蝋燭、割れる電球、記憶としてのラジオ、バスケットボール)