2017年上半期ベストアルバム(その①)
気が付いたら一年も半分過ぎたらしいので、今年上半期のベストアルバムを紹介。
順不同です。
The XX - I See You
<コメント>
前二作よりもポップになったというか、よりソウルフルに、よりエモーショナルになった本作。昨今の時流に乗ったような形だけれども、やはりレベルが高いっすよ。イントロだけで彼らだとわかる。ベースラインがこんなにカッコイイのも久しぶりだ。
Sinai Vessel - Brokenlegged
<コメント>
近年、インディーロック、否「ロック」自体がほぼ絶命している中で、地味に輝きを放っているジャンルが「エモ」だろう。
The Hotelier, PUP, Hop Along, The World Is a Beautiful Place & No Longer afraid to die といった新鋭のバンドから、アメフトの再結成といった出来事まであった。このSinai Vesselもそのエモの一角。モロにアメフトのアノ曲のイントロチックな曲まであったりと、変に捻くれず真っすぐなサウンドが気持ちいい。メロディ◎。
Los Campesinos! - Sick Scenes
<コメント>
このバンドも10年以上やっててメンバーもかなり変わってるんだけれども、一向に良さが失われない。初期のガチャガチャしたサウンド/雰囲気は確かになくなったものの、その騒がしさが整理されて非常に聴かせるサウンドになっている。青春の終わり、と言ったらカッコつけすぎだが、コーラスワーク含め切なさが堪らない。
Sun Kil Moon - Common As Light and Love Are Red Valleys of Blood
<コメント>
これは凄いアルバムだ。収録時間2時間9分。ポストフォークを飛び越えて、ヒップホップに接近している。内容はトランプ大統領を踏まえたアメリカ風刺のようだが、あまりの異色作に音楽メディアでの評価は高くない。(というより、腫れ物に触るように遠ざけられているように感じる。)
ただ、ヒップホップというか言葉を発しているだけのような曲が大半にもかかわらず、Sun Kil Moonの曲とわかるのは何故なのか。時折挟まれる、メロウさがそうさせるのか。”Bergen to Trondheim”などまるでラップバトルをしてるかのような曲調で、”Benji”の頃からは全く想像できなくもはや笑える。今年最大の実験作。
Run The Jewels - Run The Jewels 3
<コメント>
ヒップホップに疎い自分でも十分カッコよく聴けた。I'm Shit, Bitch!
White Reaper - World's Best American Band
<コメント>
実は今期で一番素晴らしいロックアルバムだったんじゃないかと思っている。
アルバムタイトル通り、かなりストレートなロックンロールであることは間違いないものの、シンセが鳴ることでどこかノスタルジックな雰囲気があるのが良い。実はFuture IslandsやThe War On Drugsに近いのかも。
tofubeats - FANTASY CLUB
<コメント>
とうとうピッチフォークでもレビューされたtofubeats氏。(関ジャムなんて地上波の番組にも出ていてその行動範囲の広さにビックリするけど)
The New Year - Snow
<コメント>
これもエモのジャンルに入るとは思うが、もっと細かく言えば”スローコア”とかになるのかなぁ。歪むギターと優しげなギター、穏やかなボーカル。マラカス?、シンセ?あたりも重なり地味ながら豊かなサウンドが魅力的。
今日はここまで書いて疲れたから、続きはまた今度。