Sentimental Favorite

ブログタイトルは今は亡きOwsleyことWill Owsleyの曲から

2017年上半期ベスト映画

次点から(順不同)

・ローガン

照明が良かった、かなり気を使っていたという点で評価したい。ダフネ・キーンが口論した後に家を出て暗がりを歩き、ふと立ち止まって家を見る瞬間に彼女を照らす灯り。

 

ラ・ラ・ランド

映画なんて「嘘」なんだから、スクリーンの前に仁王立ちするのも全然オッケー。ラストの構図/逆構図のショットも良いやん。

 

⑥雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

カット割りだとかシーン繋ぎだとか音楽/回想の使い方だとか、かなり大胆。
しかし中心には「物を壊す」というシンプルなアクションがあって、ギレンホールが走り出すまでの映画でもある。

 

⑤午後8時の訪問者

例えば、夜中に自然と目が覚めて窓を開け煙草を燻らす、あの何気ない瞬間こそが映画だな~と思った。

 

④昼顔

監督・西谷弘の確かな演出手腕を十二分に楽しんだ。序盤の上戸彩斎藤工の視線が合う/合わない、会える/会えないといったシンプルなサスペンスが映画を駆動させるところなんか素晴らしいよね。

 

パーソナル・ショッパー

扉を開ける、風が吹く、床が軋み叩かれる、携帯が鳴る、それだけで映画を「映画」たらしめる。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー

この映画に関しては、何気ない日常のシーンをそのまま撮るのが果たして正解なのかという問題はあるだろうけど、個人的には好きだ。なぜならケイシー・アフレックが大好きだから。

 

①マリアンヌ

上半期間違いなくベストだったと確信する。

「見る」、「鏡」といった行為が映画に常にサスペンスをもたらすし、荒唐無稽な話運び含め魅力がたくさん詰まった映画。宝石商を追う動線とカメラワークなんかもうね堪らんよね。

 

ワーストはなんだろうね。別に「メッセージ」でも「バーニング・オーシャン」でも「沈黙」でも何でもいいかな。